紀の川市貴志川町で開かれる「大飯盛物祭」は、大國主神社の神事で11年ぶりの開催となります。高さ5mの熱気球のような形の山車「盛物（もりもの）」を龍神にささげる全国的にも珍しい奇祭です。

鎌倉時代（1320年頃）に始まった伝統行事で、米5俵が入る大桶にご飯を盛り上げ、近くの貴志川に住む龍神に奉納したのが始まりとされています。

高さ約5ｍ直径3ｍ程の大きな電球のようなものを竹軸で作り、竹串にさした600kg・6000個の餅（もち米7俵・うるち米2.5俵）を1週間前から住民総出で作り、取り付けて、大きな握り飯に見立てた盛物を貴志川町内から大國主神社まで、台車に載せ、歌を歌いながら練り歩きます。

行列にはお稚児など、約800人の方が参加される予定です。昭和10年以降、戦争などのために中断し、昭和56年に46年ぶりに復活しました。その後も費用と日数がかかるため、毎年は開かれず平成になってからは、平成5年、平成17年に開催されています。